ISO45001
[QHSMS]労働安全衛生マネジメントシステム
ISO45001は、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格です。
2013年6月、労働安全衛生マネジメントシステム規格を開発するISO/PC283の設置が決定し、幹事国及び議長国に英国が割り当てられ規格開発がスタートいたしました。
2007年に改訂されたフォーラム規格OHSAS 18001や2001年にILO(国際労働事務局)が発行したILO-OGH 2001を基に、 ISOで初の労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格として開発が進んでいます。
OHSAS 18001との大きな違い
当該分野では、OHSAS 18001の他、 OHSAS 18002、厚生労働省の「労働安全衛生マネジメントシステムの指針」や中央労働災害防止協会、建設業労働災害防止協会などの業界が定めるガイドラインをはじめ、多くの標準(規格類)が既に存在しております。
OHSAS 18001との大きな違いとしては、ISO 45001では、ISOマネジメントシステム規格の共通テキスト(ISO/IEC Directives Part 1, Annex SL)が採用されたことにより、ISO9001やISO14001など他のISOマネジメントシステムと規格の構成や用語の定義などを共通化している点が挙げられます。
これにより、既存のマネジメントシステムに取り組んでいる組織は、労働安全衛生を含む統合マネジメントシステムとして運用することが可能となります。
ISO規格が発行されますと、OHSAS 18001からISO45001へ認証の移行が始まります。
ISO45001は業種業態を問わず労働安全衛生の向上に役立ちます。
ISO規格の発行を機に、積極的な労働安全衛生マネジメントシステムの導入をご検討されてはいかがでしょうか。